こどもの体型は1歳~2歳頃までは脂肪が蓄積されますが、その後は6歳頃まで脂肪は減少しスリムになるとされています。本来スリムであるはずのこの時期に肥満になってしまうことで、その後やせにくくなってしまい、メタボや生活習慣病につながることがわかっています。
*肥満度の区分について
*肥満度別 保護者の子どもの体格に関する認識(回答者:2-6歳児の保護者)
幼児期の食や体格は周りの大人が気を付けてあげる必要がありますが、保護者が正しく体格に関して認識できていない場合も見られます。
幼児は自分で体調管理をすることができないため、周囲の大人の食生活や生活習慣の影響を受けます。幼児が太らないようにするためには食事、運動、生活リズムについて大人が気を配ることが大切です。
幼児期は、神経系の成長発達が著しい時期なので、この時期に体を使って十分に遊ばせることは、体力の向上や健康な体の育成だけでなく、心身や社会性の向上にも役立ちます。肥満予防だけでなく、心身の健やかな発展のために『様々な遊びを中心に、毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすこと』が望まれます。
睡眠不足や朝ごはんの欠食は幼児が肥満になる原因と言われています。幼児期から正しい生活リズムを身につけ、健康に過ごすためにも『早寝』『早起き』『朝ごはん』が大切です。
*早寝・早起き・朝ごはんのそれぞれの役割
幼児においては肥満予防のために適切なエネルギー量を維持しながら、不足しがちなカルシウムや鉄を補給する必要があります。
*3~5歳 男児(1日当たり)
*3~5歳 女児(1日当たり)
骨や歯の形成に関わり、体内に多く含まれているミネラル。乳製品、豆類、小魚などに多く含まれます。緑黄色野菜にも含まれていますが、食物繊維やシュウ酸が吸収を阻害するため注意が必要です。
赤血球をつくるヘモグロビンの構成成分で酸素の運搬に必須。畜肉や魚肉に含まれるヘム鉄とそれ以外の非ヘム鉄があります。ヘム鉄は赤身の肉やあさり、非ヘム鉄は小松菜や大豆製品に多く含まれます。