うどんの起源

うどんの起源は、14世紀、鎌倉時代か南北朝時代あたりにさかのぼれるのではないかと推定されています。15世紀、室町時代に公家や武家に普及し始め、その当時の日記に饂飩、うとんという言葉が出てきます。17世紀、江戸時代になって庶民の食べ物になり、現在の製法とほぼ同じになりました。

生地のねばり

生地のねばりは、小麦粉の中でグルテンが形成されることで出てきます(第1回参照)。よくこねると、生地中にグルテン組織が作られ、弾力と歯ごたえのある、コシのあるうどんができます。

ゆで上げのタイミング

ゆで上げるタイミングは、だいぶん、うどんがほぐれてきたかなと思った頃、1本のうどんを箸で引き揚げて、水洗いして歯でかんでみます。まだ、うどんに芯があるように感じたら、この試食を繰り返します。ゆで伸びる前に引き上げます。ゆで伸びさせては、美味しいうどんが食べられません。

参考資料:
1.「文化麺類学ことはじめ」、石毛直道、講談社文庫
2.「ムギの絵本」、よしだひさし編/めぐろみよ絵、農文協
3.「うどんの絵本」、おだもんた編/あおやまともみ絵、農文協
4.「手打ちうどんの作り方」監修/蓮見壽、日東書院