今、社会的な生活環境の変化に伴い、子どもたちの体力低下が危惧されています。当社はこうした現状から、子どもたちの将来に向けた「体力づくりや心身ともに健康になる」布石を打つべく、運動する楽しさや心のあり方を子どもたちに体験してもらう機会を提供し、その保護者も対象に子どもに必要な食事について、伝えていきたいと考えました。
そこで当社は2013年より、CSR活動のひとつとして、元プロ陸上選手為末大氏と共同で、ニップン主催「爲末大学食育学部」を全国の小学校で実施しています。
「爲末大学食育学部」は、日本人の苦手な”議論”や”物事の本質をつかむ力”を鍛える場として為末氏が企画プロデュースし大人向けに活動している「爲末大学」の内容に則り、なおかつ子どもたちにわかりやすく伝えていくプログラムになっています。
ニップンと為末大氏の共同メッセージ
昨今の日本では、いじめや体罰などさまざまな問題がたびたび起きています。これまでの1つの型にはめ込み、答えを求める教育から、意見を求める教育への転換期に来ていると感じています。
グローバル化により地位や年齢に関係なく、自分の考えを主張し、議論ができるタイプの人間が必要とされる時代になったのではないでしょうか。
子ども達には「爲末大学 食育学部」を通して、正しい栄養の知識、「他の人と考え方・意見が違っても良いんだ」という“多様性”との共存を早い時期から感じとってもらいたいと思っています。
また、体育の時間では、走り方やハードルを跳ぶ授業を指導しますが、今までの自分より少しでも足が速くなることや高いハードルが飛べるなどの“成功体験” や“自分の目標は自分で決める”ことを学んでもらえたらと考えております。
教育の現場でがんばっておられる先生方のお話を伺うことも楽しみにしています。この授業を受けてくれた子ども達の中から、将来世界を舞台として活躍する人がでてくれたら嬉しく思います。