和歌山県有田市立 宮原小学校 藤井 英之 校長
為末先生のハードルは本当にすごかった! の一言に尽きますね。現役を引退されて何年か経っていますが、それでも頂点を極めた選手のハードル走はすごいものだなと驚きました。おそらく子ども達の心には、今日ハードルを跳んでいた先生の姿が一生残るのではないかと思います。ユーチューブなどでも映像を見ることはできますが、至近距離で見た生の迫力は映像とは比較になりません。トップアスリートの姿はスポーツのすばらしさだけでなく、スポーツの美しさも伝えるんだなと思いました。
為末先生がよくおっしゃっていますが、夢がかなうことなんて実際はほとんどないわけです。オリンピック選手になりたいと思っても、それが実現できるのは本当に才能があって、環境も整った選手の中のほんのひと握り。ですから、夢に向かって努力することに価値を見いだせなくなっている人が増えていますし、欧米と比べても日本人は相対的に夢を持つ人が少ないと言われています。子ども達も小学校高学年から中学校の間に、ほとんどの夢は実現できないのだということを知ってしまいます。
そんな中で胸に響いたのは、為末先生の「夢を追いかけている時に人は輝く」という言葉です。夢があるから努力できる、今の自分を輝かせるために夢を見るのだという発想にハッとしました。そのメッセージを子ども達に伝えていくことが、これからの教育者の課題になってくるのではないかと思います。
和歌山県有田市立 宮原小学校 下田 喜久恵 教頭
一言で言えば「日常の中にステキな時間が訪れた」というのでしょうか。子どもはもちろん職員にも強く心に残る1日だったと思います。一流の方と接することで得るものは、とても大きいですね。子ども達も今日それを感じ取ったんじゃないでしょうか。子どもにとっては難しい内容でも、わかりやすい言葉でポイントを伝えれば頭に入りやすいんです。食育の授業で為末先生が「運動の後は肉だよ!」とおっしゃっていましたが、子どもにわかりやすく伝えようとしてくださっているのがとても印象的でした。
私も長く教師をやってきましたが、ふだん子ども達は低いハードルで安全に跳ぼうとしますので、今日のように始めから高いハードルをいきいき跳んでいる子ども達は初めて見ました。きっと為末先生の魔法にかかったんだなと思います。ウォーミングアップの時から子ども達は先生の人柄や雰囲気を感じ取っていたと思います。まるで近所のお兄さんみたいな感覚でスーッと自然に子ども達の中に入ってくださったので、最初から最後までとてもスムーズでしたね。
また2時間目に子ども達がみんなの前で夢について語る、という姿がとてもステキだなと思いましたので、もう少し校内で広げていけたらいいなと考えています。子ども達が夢について語り合う機会がもっとあれば、お互いにいい刺激になるんじゃないでしょうか。今後は全校集会のような形で発表の場を作っていけたらと思っています。
和歌山県有田市立 宮原小学校 5年桜組 前田 敏志 先生
一度台風で延期があったので今日が本当に待ち遠しくて、子ども達も僕自身もすごく楽しみにしていました。子ども達もふだんから積極的な子たちではありますが、いつも以上にいい顔しているなと感じました。
ハードルについては、5年生は授業でやったことがなかったのですが、為末先生からアドバイスを受けるごとにどんどんうまくなっているのがわかりました。最初は先生に背中を押してもらってやっと跳びに行っていましたが、何回か跳ぶうちに自分から行くようになって、最後は中学生レベルのハードルにチャレンジする子もいましたね。もちろんうまくいかないこともありましたが、子どもの胸あたりまであるような高さのハードルでも跳んでみよう、楽しもうという気持ちが伝わってきて嬉しかったです。
実際にお会いした為末先生はオーラが違うといいますか、本物の人の言葉は心に響くなと思いましたね。子ども達は今日の授業を受けて、これから変わってくるんじゃないかなと期待しています。まだ具体的な夢を持っていない子もいるので、「一度きりの人生を輝かせるために夢を見るんだ」という為末先生の言葉が子ども達をどう変えていくのか、楽しみに見守っていきたいですね。
為末先生のハードルは本当にすごかった! の一言に尽きますね。現役を引退されて何年か経っていますが、それでも頂点を極めた選手のハードル走はすごいものだなと驚きました。おそらく子ども達の心には、今日ハードルを跳んでいた先生の姿が一生残るのではないかと思います。ユーチューブなどでも映像を見ることはできますが、至近距離で見た生の迫力は映像とは比較になりません。トップアスリートの姿はスポーツのすばらしさだけでなく、スポーツの美しさも伝えるんだなと思いました。
為末先生がよくおっしゃっていますが、夢がかなうことなんて実際はほとんどないわけです。オリンピック選手になりたいと思っても、それが実現できるのは本当に才能があって、環境も整った選手の中のほんのひと握り。ですから、夢に向かって努力することに価値を見いだせなくなっている人が増えていますし、欧米と比べても日本人は相対的に夢を持つ人が少ないと言われています。子ども達も小学校高学年から中学校の間に、ほとんどの夢は実現できないのだということを知ってしまいます。
そんな中で胸に響いたのは、為末先生の「夢を追いかけている時に人は輝く」という言葉です。夢があるから努力できる、今の自分を輝かせるために夢を見るのだという発想にハッとしました。そのメッセージを子ども達に伝えていくことが、これからの教育者の課題になってくるのではないかと思います。
一言で言えば「日常の中にステキな時間が訪れた」というのでしょうか。子どもはもちろん職員にも強く心に残る1日だったと思います。一流の方と接することで得るものは、とても大きいですね。子ども達も今日それを感じ取ったんじゃないでしょうか。子どもにとっては難しい内容でも、わかりやすい言葉でポイントを伝えれば頭に入りやすいんです。食育の授業で為末先生が「運動の後は肉だよ!」とおっしゃっていましたが、子どもにわかりやすく伝えようとしてくださっているのがとても印象的でした。
私も長く教師をやってきましたが、ふだん子ども達は低いハードルで安全に跳ぼうとしますので、今日のように始めから高いハードルをいきいき跳んでいる子ども達は初めて見ました。きっと為末先生の魔法にかかったんだなと思います。ウォーミングアップの時から子ども達は先生の人柄や雰囲気を感じ取っていたと思います。まるで近所のお兄さんみたいな感覚でスーッと自然に子ども達の中に入ってくださったので、最初から最後までとてもスムーズでしたね。
また2時間目に子ども達がみんなの前で夢について語る、という姿がとてもステキだなと思いましたので、もう少し校内で広げていけたらいいなと考えています。子ども達が夢について語り合う機会がもっとあれば、お互いにいい刺激になるんじゃないでしょうか。今後は全校集会のような形で発表の場を作っていけたらと思っています。
一度台風で延期があったので今日が本当に待ち遠しくて、子ども達も僕自身もすごく楽しみにしていました。子ども達もふだんから積極的な子たちではありますが、いつも以上にいい顔しているなと感じました。
ハードルについては、5年生は授業でやったことがなかったのですが、為末先生からアドバイスを受けるごとにどんどんうまくなっているのがわかりました。最初は先生に背中を押してもらってやっと跳びに行っていましたが、何回か跳ぶうちに自分から行くようになって、最後は中学生レベルのハードルにチャレンジする子もいましたね。もちろんうまくいかないこともありましたが、子どもの胸あたりまであるような高さのハードルでも跳んでみよう、楽しもうという気持ちが伝わってきて嬉しかったです。
実際にお会いした為末先生はオーラが違うといいますか、本物の人の言葉は心に響くなと思いましたね。子ども達は今日の授業を受けて、これから変わってくるんじゃないかなと期待しています。まだ具体的な夢を持っていない子もいるので、「一度きりの人生を輝かせるために夢を見るんだ」という為末先生の言葉が子ども達をどう変えていくのか、楽しみに見守っていきたいですね。
為末 先生の感想
今日は本当に無邪気な子ども達ばかりで、すごく楽しかったですね。授業も盛り上がりましたし、いろいろな意見も出て、さすが関西!という感じで面白かったです(笑)。ハードルの授業でも、一番高いハードルにずいぶん列ができていたのは嬉しかったですね。また、今日は5年生、6年生と2学年の子ども達に参加してもらったわけですが、小学4〜5年生のころがいちばん夢を描きやすいのかなという気がしました。5年生はわりと積極的に夢について話していましたが、6年生はちょっと恥ずかしそうにしていたのが印象に残りましたね。
夢の授業についてはこの2年間、試行錯誤しながらやってきたわけですが、2年目を終えた今、「夢を描く」ということにもっと焦点を絞ったほうがいいのかもしれないなと思っています。「あなたの夢は何ですか?」ということだけ事前に考えてきてもらって、授業の中でそれを掘り下げていくというような。今日の子ども達もそうでしたが、子どもってそれぞれに独自の夢を持っているんですよね。質問を投げかけてみると、理由がきちんとある子も多かったですし。来年度はそこを授業の中でふくらませて、夢をかなえるための計画に落としこめるような時間にできたらなと考えています。
今日は本当に無邪気な子ども達ばかりで、すごく楽しかったですね。授業も盛り上がりましたし、いろいろな意見も出て、さすが関西!という感じで面白かったです(笑)。ハードルの授業でも、一番高いハードルにずいぶん列ができていたのは嬉しかったですね。また、今日は5年生、6年生と2学年の子ども達に参加してもらったわけですが、小学4〜5年生のころがいちばん夢を描きやすいのかなという気がしました。5年生はわりと積極的に夢について話していましたが、6年生はちょっと恥ずかしそうにしていたのが印象に残りましたね。
夢の授業についてはこの2年間、試行錯誤しながらやってきたわけですが、2年目を終えた今、「夢を描く」ということにもっと焦点を絞ったほうがいいのかもしれないなと思っています。「あなたの夢は何ですか?」ということだけ事前に考えてきてもらって、授業の中でそれを掘り下げていくというような。今日の子ども達もそうでしたが、子どもってそれぞれに独自の夢を持っているんですよね。質問を投げかけてみると、理由がきちんとある子も多かったですし。来年度はそこを授業の中でふくらませて、夢をかなえるための計画に落としこめるような時間にできたらなと考えています。