電子レンジ調理と栄養
2023.3.15
第3回 電子レンジ調理で手軽に栄養を整える

監修:福岡女子大学客員教授・料理研究家 村上祥子先生

様々な野菜

いつまでも健康で明るく自分らしく生きるために

人生100年時代の到来です。年を取っても人に頼らず、自分らしく生きていく事が求められています。

「私たちは食べたものでできている」という格言があります。私たちの体の中では毎日、毎時間、絶え間なく合成と分解をくり返しています。食べているからこそ、けがをしても傷が治り、病気になっても回復できるのです。

毎日、健康で明るく過ごすためには、やっぱり食べなくてはいけません。ただ、毎日食べられる量には限りがあります。ではどうすればいいか、私は次のことを心がけています。

心がけ

電子レンジ調理はこれらを無理なく達成する手助けをしてくれます。
「電子レンジで調理するなんて手抜き!と言われそう」と、気にしていませんか?他人の目なんてどうでもよいのです。自分がいかに自分らしく生きるかを、食生活で助けてくれるのが電子レンジです。


電子レンジ調理レシピ【凍ったまま使える1人分冷凍パック】

健康的な食生活を手助けしてくれる、簡単な電子レンジレシピを紹介したいと思います。

「凍ったまま使える1人分冷凍パック」は、ゆでるなどの下ごしらえは不要、生の野菜や肉をそのままSサイズのジッパー付きポリ袋に入れることで、副菜やみそ汁の具にもなるレシピです。冷蔵庫の余りものも利用できます。

冷凍パックがあれば、電子レンジにかけるだけ。肉のおかずも魚のおかずも、和食、中華、洋食も作れます。調理時間が短縮でき、栄養バランスのとれたおかずができます。

冷凍パック

ポークチリ

ポークチリ

材料(1人分)


・豚肉50g
・しめじ、ピーマン合わせて100g
・エビチリのもと 1人分


作り方

①冷凍パック:豚肉は3㎝長さに切り、しめじは石突を除いてほぐし、ピーマンは種を除いて細切りにする。Sサイズのジッパー付きポリ袋に入れ、冷凍する。
②①の冷凍パックの中身を電子レンジ対応容器に移し、エビチリのもと(1人分)を加え、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ600Wで5分、加熱する。
③器に温かいご飯を盛り、②をかける。

冷凍パックアレンジレシピ


豚肉としめじの味噌汁


①冷凍パックの中身を電子レンジ対応容器に移し、水120㎖注ぐ。
②みそ小さじ2を加え、ふんわりとラップをかける。
③電子レンジ600Wで6分加熱する。


ポークマリネ


冷凍パックの中身を電子レンジ対応容器に移し、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ600Wで4分加熱し、低カロリードレッシング大さじ1を加えて混ぜる。温かいものも、つめたいものも美味しい。

サケとチンゲンサイのごまあえ

サケとチンゲンサイのごまあえ

材料(1人分)


・サケ(甘塩) 50g
・じゃがいも、チンゲンサイ合わせて100g
・ごまだれ 大さじ1


作り方

①冷凍パック:サケは一口大に切り、じゃがいもは1㎝角切りし、チンゲンサイは、根元は十字に割って、4~5㎝長さに切る。Sサイズのジッパー付きポリ袋に入れ、冷凍する。
②①の冷凍パックの中身を電子レンジ対応容器に移し、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ600Wで4分加熱する。
③軽く汁を切ってごまだれ大さじ1をかけ、全体を混ぜる。

冷凍パックアレンジレシピ


サケとじゃがいもの味噌汁


①冷凍パックの中身を電子レンジ対応容器に移し、水120㎖注ぐ。
②みそ小さじ2を加え、ふんわりとラップをかける。
③電子レンジ600Wで6分加熱する。


サケ雑炊


①冷凍パックの中身を電子レンジ対応容器に移し、コンビニおにぎり(白飯)1個(100g)またはご飯を茶わん軽く1杯分(100g)、水200㎖を加え、電子レンジ600Wで8分加熱する。
②取り出して、卵1個を溶いて加え、ふたをして1分ほど蒸らす。

※その他の冷凍パックレシピは「電子レンジレシピ」で紹介しています。