校長先生、ご担当いただいた先生、そして為末先生にも本日の感想をうかがいしました。

受講のきっかけ

最初に爲末大学食育学部の話を紹介されたのはPTAの教養委員会の方々からだったのですが、企画趣旨の中で為末さんが「子ども達には自己肯定力や発表力が大切だ」ということを強くおっしゃっていたのを拝見して、 私たちが学校として力を入れていることと共感するものがあり、ぜひにということで応募いたしました。
(校長談)


福島県郡山市立 芳賀小学校 菅野 則夫 校長

今、福島県の子ども達の体力低下が大きな問題となっていますが、頭でっかちに子ども達に説明するのではなく、為末先生のように「運動って楽しいんだよ」と感じさせることのほうが大事じゃないかと思いましたね。 為末先生でなければ、子ども達もあんなに一所懸命走らなかったんじゃないでしょうか。子ども達に自分で選ばせると、責任感が生まれて自分でがんばるということがハードルの授業で実感することができました。 これは今後の教育の中にも取り入れていければと思いましたね。

夢の授業でも、為末先生が「1人1人の夢は違っていていいんだよ、人の夢を笑ったらダメなんだよ」ということをおっしゃったので、あんなにイキイキと子ども達が自分たちの将来について発表できたんだと思います。 6年生になると、みんな照れてしまって夢を語ったりしませんから。子ども達があれだけ自分を表現できるのかと驚きました。これが世界で活躍してきた為末先生が子ども達に伝えたいことなのだなと、実感いたしましたね。

それにしても、為末先生のハードル走は本当にすばらしかった。百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、あの瞬間は別世界。保護者の方も「感動した」と口々におっしゃっていましたね。 まして目の前で見た子ども達にとっては、生涯忘れられない経験になったんじゃないでしょうか。


福島県郡山市立 芳賀小学校 5年3組担任教諭 小松 健二 先生

私は体育主任をやらせていただいていることもあり、以前から為末先生の著作を読ませていただいていたのですが、自分で目標を持ち、その目標に向けてしっかり積み重ねていくことが大事だという為末先生の考えを、今日は子ども達にしっかり教えていただいたなという印象です。

ハードルでは運動の苦手な子もしっかり跳んでいて、この子がこの高さに挑戦するのかと驚くこともありました。やはり子ども達はチャンスを与えれば、目標を持ってやれるんだと見ていて感じましたね。最初から高いところに行く子もいれば、低いところから順番に跳ぶ子、「ハードルを倒してもいいよ」と言われて安心して跳ぶ子もいて、声かけ次第だというところも勉強になりました。

今回は5年生と6年生だけでしたが、今日をステップとして「体を動かすって楽しいんだよ」ということを他の学年にも広げていきたいなと思います。


福島県郡山市立 芳賀小学校 6年1組 栁沼担任教諭 富美子 先生

今日に備えて為末先生のレースのビデオなどを全員で見たのですが、みんな「こんなすごい人が来るの?」とビックリ。でも為末先生はいつも笑顔でざっくばらんな方でしたので、子ども達にもそれが伝わったと思います。 ふだんは途中であきらめてしまう子が一所懸命がんばっていたのを見て、本当に嬉しかったですね。

夢の授業もそうでしたが、夢をかなえた人の言葉は大きいなと思います。子ども達が学校を卒業した後の何十年間、自分のやりたいことをして過ごせたらどんなに幸せでしょう。 子ども達には自分の夢がかなうように努力してほしいし、そうできるよう私たちもサポートしていけたらと思いますね。

為末 先生の感想

今日はやっていてすごく楽しかったです。学校によってカラーがありますが、芳賀小学校の子たちはストレートに元気。 体育の授業は人数が多かったので大変かなと思っていたんですが、みんなガンガンに元気でやってくれたのでよかったです。まさかハードルでアンコールがかかるとは思いませんでしたけど(笑)

夢の授業でもみんな活発に意見を発表してくれましたけど、やっぱり震災の時のことが強く印象に残っているんだなと思いましたね。 大変な時に手助けできる人になりたいという子がとても多かった。実際に震災の時、そういう人たちに出会ったんでしょう。そう考えると、やっぱり人生って出会いだなと実感します。 何が夢につながるフックになるのかわかりませんから、子ども達にはいろんなものと出会って、ふれあって、興味を持ってもらえたらと思いますね。

給食も、とてもおいしかったです。みんなでメニューを考えてもらえてうれしかったですね。今後は子ども達と一緒に食べながら学ぶ、というのもいいかもしれないなと思いました。 それにしても、僕が餃子好きだってどうやってわかったのかな。子ども達がネットで調べたんですか? そうか、すごい時代だなあ(笑)

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