最初に為末先生から「自分がどう思っているかを大事にする」「珍しい夢でもOK」「いつもより積極的に話してみる」といった話し合いのルールが伝えられ、1人1人の夢を発表してもらいました。
事前授業での夢の発表 -自分の考えを人前で話す-
小学生に「夢は何ですか」と質問すると、プロ野球選手や幼稚園の先生といった答えが返ってくることが多いものですが、「漫画家になって自分の劇団を持ちたい」「人の命を救える医師になりたい」 「動物が好きだから動物園の飼育員になりたい」など、春の風小の子ども達が口にする夢はどれも具体的。 「どうしてその夢を持ったのですか?」と為末先生が質問しても、「たくさんの動物の世話をしたいから」など理由を明確に答えている姿が印象的でした。
話し合い -夢のストーリーをみんなで話し合う-
発表が終わると、次はグループに分かれて話し合いの時間です。「自分が夢をかなえることで誰が喜んでいるのか考えながら、夢をかなえるまでの具体的なストーリーを考えてみてください」 と為末先生から課題が出され、各グループで話し合いがスタートしました。
話し合いが始まった途端、各グループでは活発な意見が飛び交います。「理科が好きなら、理科で何をするの?」「発明をする」「じゃあ将来は発明家になるのがいいんじゃない?」 と職業をどんどん追求していくグループがあれば、「どこの大学に入るの?」「結婚は何歳でする?」と将来設計を固めていくグループもあって、それぞれのやり方で話し合いが進んでいきました。
なかには「大学に一旦入った後に中退すればいいんじゃない?」などと、どんなストーリーなのか気になる意見も飛び出していましたが、いつもはインタビュアーとして子ども達の考えを引き出す為末先生も、 今回はみんなの自由な発想に興味津々。「CAになったら誰が喜んでいると思う?」「お客さんがまた飛行機に乗りたいと思ってくれると思う」「いいサービスをすることでお客さんが喜んでくれるんだね」 と会話のキャッチボールを楽しんでいました。 プロ野球選手になりたいという子には「どうして野球がいいの?」と質問。すると少し考えて、「みんなで一緒にできるのがいい」という答えが返ってきました。 ユーチューバーになりたいという子には「いいねえ、世界70億人が相手だよ! どんな番組を作りたい? その番組は何人ぐらいの視聴者がいると思う?」と興味津々でインタビュー。 次々に問いかけてくる為末先生に対して、子ども達は懸命に考えて答え、それに対してまわりの子ども達が意見を言うという風に、話しやすい雰囲気が生まれて会話がどんどん盛り上がっていきました。
発表 -夢を具体化し、目標を設定する-
ワイワイ話し合った後は、みんなで考えた「夢のストーリー」の発表。子ども達からは次々と手が挙がりました。
「16歳で動物専門学校に入り、成績トップで卒業した後に日本一動物の多い動物園に入ってエリート飼育員になります。僕が飼育員になったら動物園に来たお客さんが動物とふれあえて喜んでくれ、 お世話される動物たちも喜び、テレビ番組に動物を出演させてスタッフが喜び、その番組を見た人が喜びます」 「18歳から22歳まで大学に通って優秀な成績をおさめ、25歳で都知事になり、2年間ですごいことをやり遂げて、27歳で国家公務員になり、安定した収入を得てゆとりが出たところで、 チャンスがあれば総理大臣になります。僕が知事や公務員になることで、家族やクラスメイトが喜んでくれると思います」 「私の夢は医師になることです。京都大学医学部に入ってガンのリスクを抑える研究をした後、アメリカの大学に留学し、尊敬できる先生のもとで修業します。 そうやって人の命を救うことで、患者さんたちが喜んでくれると思います」
スタート前から具体的だった子ども達の夢は、話し合いによってさらに分析され、目標に到達するまでのステップが細かく考えられていました。 課題の「夢がかなうことで誰が喜んでいるのか」という問いに対しても、どこの誰がどんな風に喜んでいるのか、みんなハキハキと回答。 活発な話し合いを通じて、どうやら子ども達の頭の中には喜んでいる人の顔が浮かんだようです。
まとめ
発表の後、為末先生から子ども達にメッセージが贈られました。
「ひとつ覚えていてほしいのは、自分が夢をかなえる時にどんなことが起きるのかを考えてほしいということ。自分の夢の向こうには必ず誰かがいて、その人を喜ばせることが本当の夢の目的なんです。 今日の話し合いだけではハッキリしない部分もあると思いますので、これから少しずつでいいから、自分が夢をかなえることで誰が喜んでくれるのか、考え続けてくれるとうれしいです。」
最後にみんなで記念撮影をして、2時間目の授業は終了となりました。
小学生に「夢は何ですか」と質問すると、プロ野球選手や幼稚園の先生といった答えが返ってくることが多いものですが、「漫画家になって自分の劇団を持ちたい」「人の命を救える医師になりたい」 「動物が好きだから動物園の飼育員になりたい」など、春の風小の子ども達が口にする夢はどれも具体的。 「どうしてその夢を持ったのですか?」と為末先生が質問しても、「たくさんの動物の世話をしたいから」など理由を明確に答えている姿が印象的でした。
発表が終わると、次はグループに分かれて話し合いの時間です。「自分が夢をかなえることで誰が喜んでいるのか考えながら、夢をかなえるまでの具体的なストーリーを考えてみてください」 と為末先生から課題が出され、各グループで話し合いがスタートしました。
話し合いが始まった途端、各グループでは活発な意見が飛び交います。「理科が好きなら、理科で何をするの?」「発明をする」「じゃあ将来は発明家になるのがいいんじゃない?」 と職業をどんどん追求していくグループがあれば、「どこの大学に入るの?」「結婚は何歳でする?」と将来設計を固めていくグループもあって、それぞれのやり方で話し合いが進んでいきました。
なかには「大学に一旦入った後に中退すればいいんじゃない?」などと、どんなストーリーなのか気になる意見も飛び出していましたが、いつもはインタビュアーとして子ども達の考えを引き出す為末先生も、 今回はみんなの自由な発想に興味津々。「CAになったら誰が喜んでいると思う?」「お客さんがまた飛行機に乗りたいと思ってくれると思う」「いいサービスをすることでお客さんが喜んでくれるんだね」 と会話のキャッチボールを楽しんでいました。 プロ野球選手になりたいという子には「どうして野球がいいの?」と質問。すると少し考えて、「みんなで一緒にできるのがいい」という答えが返ってきました。 ユーチューバーになりたいという子には「いいねえ、世界70億人が相手だよ! どんな番組を作りたい? その番組は何人ぐらいの視聴者がいると思う?」と興味津々でインタビュー。 次々に問いかけてくる為末先生に対して、子ども達は懸命に考えて答え、それに対してまわりの子ども達が意見を言うという風に、話しやすい雰囲気が生まれて会話がどんどん盛り上がっていきました。
ワイワイ話し合った後は、みんなで考えた「夢のストーリー」の発表。子ども達からは次々と手が挙がりました。
「16歳で動物専門学校に入り、成績トップで卒業した後に日本一動物の多い動物園に入ってエリート飼育員になります。僕が飼育員になったら動物園に来たお客さんが動物とふれあえて喜んでくれ、 お世話される動物たちも喜び、テレビ番組に動物を出演させてスタッフが喜び、その番組を見た人が喜びます」 「18歳から22歳まで大学に通って優秀な成績をおさめ、25歳で都知事になり、2年間ですごいことをやり遂げて、27歳で国家公務員になり、安定した収入を得てゆとりが出たところで、 チャンスがあれば総理大臣になります。僕が知事や公務員になることで、家族やクラスメイトが喜んでくれると思います」 「私の夢は医師になることです。京都大学医学部に入ってガンのリスクを抑える研究をした後、アメリカの大学に留学し、尊敬できる先生のもとで修業します。 そうやって人の命を救うことで、患者さんたちが喜んでくれると思います」
スタート前から具体的だった子ども達の夢は、話し合いによってさらに分析され、目標に到達するまでのステップが細かく考えられていました。 課題の「夢がかなうことで誰が喜んでいるのか」という問いに対しても、どこの誰がどんな風に喜んでいるのか、みんなハキハキと回答。 活発な話し合いを通じて、どうやら子ども達の頭の中には喜んでいる人の顔が浮かんだようです。
発表の後、為末先生から子ども達にメッセージが贈られました。
「ひとつ覚えていてほしいのは、自分が夢をかなえる時にどんなことが起きるのかを考えてほしいということ。自分の夢の向こうには必ず誰かがいて、その人を喜ばせることが本当の夢の目的なんです。 今日の話し合いだけではハッキリしない部分もあると思いますので、これから少しずつでいいから、自分が夢をかなえることで誰が喜んでくれるのか、考え続けてくれるとうれしいです。」
最後にみんなで記念撮影をして、2時間目の授業は終了となりました。