水資源
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水資源に関する考え方
世界的な水資源の不足は、気候変動リスクと並んで、現在、最も重要な環境問題のひとつです。気候変動による、降雨・台風・降雪パターンの変動が干ばつや洪水を招き、さらには、人口増加や都市化などによる、農業用水、飲料水の不足は、年々顕著になってきています。
ニップングループでは、大地の恵みに深く恩恵を受けているため、この水資源の不足は大きなリスクとなり得ます。各事業場では、水(上水・井戸水・工業用水)の利用量を把握するとともに、無駄なく有効利用に取り組んでいます。
ニップングループでは、大地の恵みに深く恩恵を受けているため、この水資源の不足は大きなリスクとなり得ます。各事業場では、水(上水・井戸水・工業用水)の利用量を把握するとともに、無駄なく有効利用に取り組んでいます。
水使用量と排水量
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年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
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上水使用量 (千m3) |
国内 | 926 | 915 | 908 | 970 | 959 |
海外 | 36 | 40 | 91 | 81 | 62 | |
井戸水・工業用水使用量 (千m3) |
国内 | 1,662 | 1,828 | 1,752 | 1,630 | 1,658 |
全使用量 (千m3) |
国内外 | 2,624 | 2,784 | 2,750 | 2,681 | 2,679 |
水使用量原単位 (m3/t) |
1.38 | 1.46 | 1.49 | 1.43 | 1.40 |
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年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
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排水量 (千m3) |
国内 | 1,965 | 2,099 | 2,147 | 2,062 | 2,049 |
海外 | 27 | 28 | 71 | 67 | 40 | |
国内外 | 1,992 | 2,127 | 2,218 | 2,128 | 2,089 | |
排水量原単位 (m3/t) |
1.04 | 1.11 | 1.19 | 1.13 | 1.08 |
水リスク評価
水リスクに関しては、事業継続への影響を把握するため、国際環境 NGO の世界資源研究所(WRI:World Resources Institute)が公開している世界の水リスクを緯度・経度から評価するツールであるAqueduct(Ver4.0 )を用いて、国内外の原材料調達および製造拠点(4か国37拠点)における水リスクの評価を定期的に実施しています。
原材料調達においては、オーストラリアの水リスクが高いことを把握しています。
原材料調達地域の水リスク評価:国別
国名 | Total Score |
---|---|
日本 | 1.97 |
カナダ | 1.23 |
アメリカ | 2.60 |
オーストラリア | 2.91 |
また、その評価において、国内の製造拠点の水リスクは低いと捉えています。海外の製造拠点においては中国、タイの水リスクが高いことを把握していますが、製造に多量の水を使うことはないため、大きな懸念はないと考えます。
製造拠点の水リスク評価:事業場別(2021年度実績)
水リスクレベル | 事業場数 | 水使用量 | 生産量 | ||
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千m3 | 比率 | 千t | 比率 | ||
Low(<10%) | 2 | 61.1 | 2.3% | 101.2 | 5.4% |
Low-Medium(10-20%) | 12 | 982.6 | 37.5% | 585.4 | 31.2% |
Medium-High(20-40%) | 21 | 1,567.5 | 59.8% | 1,166.6 | 62.2% |
High(40-80%) | 1 | 7.0 | 0.3% | 17.8 | 0.9% |
Extremely・High(>80%) | 1 | 0.8 | 0.0% | 3.4 | 0.2% |
水資源の有効利用
当社グループは、水の使用量削減や従業員への意識啓発、環境教育を通じた節水意識の向上を推進して、節水に取り組んでいます。排水処理が必要な場合でも環境負荷が少ない方法で処理し、水資源の有効利用に努めています。
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