廃棄物削減と循環型社会

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資源循環に関する考え方

 ニップングループは、循環型社会を形成するため資源の有効利用を推進しています。特に食品ロスへの対応は重要な課題ととらえ、生産工程からの廃棄物をできるだけ少なくするとともに、食品副産物を利用したアップサイクル商品の開発やフードバンクへの商品提供にも取り組んでいます。
 また、関係法令である「廃棄物処理法」「食品リサイクル法」「容器包装リサイクル法」を遵守し、廃棄物等の適正な処理に努めていきます。

廃棄物の管理

 当社グループが展開している食品事業は、製造業の中では比較的環境負荷が少ない業種ですが、事業活動による「廃棄物等の発生抑制」は、対処すべき課題と考えています。廃棄物等の再資源化に向けて取り組んでいきます。

廃棄物等総排出量と再資源化率の推移

2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
総排出量
(t)
国内 44,883 45,384 39,583 43,237 45,155
海外 1,762 1,755 1,597 1,631 1,730
国内外 46,645 47,139 41,180 44,868 46,885
再資源化率
(%)
国内外 95.8 95.2 95.4 96.5 95.9
総排出量原単位
(kg/t)
24.1 23.9 21.6 23.5 23.7

ゼロエミッション

2022年度は、当社グループ7社の計16事業場がゼロエミッションを達成しました(廃棄物等総排出量が100t/年以上)。


▼ゼロエミッション達成事業場
社名 事業場
㈱ニップン 横浜・千葉・伊勢崎・竜ヶ崎・神戸甲南・福岡
松屋製粉㈱ 上三川
オーマイ㈱ 厚木
㈱ファーストフーズ 八王子・武蔵・日高・沼津
㈱ファーストフーズ福島 郡山
㈱ファーストフーズつくば 土浦
エヌピーエフジャパン㈱ 千葉・名古屋
※ゼロエミッション:当社グループでは「最終的に埋め立て処分した廃棄物の比率0.5%未満」としています。

食品ロス低減

 当社では、ISO14001の活動において、食品ロス低減にむけた環境目標を設定しています。
 2022年度は、年間2商品の開発という目標を上回り、個食対応商品など12商品を開発しました。

外部からの評価

 昨今、商品の容器やストローをプラスチック製から紙製に切り替える動きが世界的に活発になっています。
 当社は、海洋プラスチック対策の一環として、冷凍食品の「よくばり御膳」や「よくばりプレート」に、無漂白の木材パルプを使用したeco紙トレーを使用し、ご家庭で発生するプラスチックの廃棄量削減を図りました。
 この活動により、(公財)食品等流通合理化促進機構主催、農林水産省支援の「第41回食品産業優良企業等表彰」環境部門(省エネ等環境対策推進タイプ)において、農林水産大臣賞を受賞することがきできました。
 今回の受賞は、当社グループが環境保全活動に取り組んだことに対する評価と受け止め、今後もより一層努力していきます。

化学物質の適正処理

化学物質の管理

 当社グループでは、製造工程において「PRTR法」の対象物質を使用していません。一方、食品分析などを実施する事業場では、分析試薬としてPRTR法の対象物質を含む化学物質を使用していますが、使用後の廃液は、特別管理産業廃棄物として適切に処理しています。
※PRTR法(Pollutant Release and Transfer Resister):指定化学物質の環境への排出量・移動量の届け出を義務付ける法令の通称です。

年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
化学物質使用量
(ℓ)
国内 10,206 10,821 9,498 8,414 10,204
海外 5 6 6 6 6
国内外 10,211 10,827 9,504 8,420 10,210
化学物質使用量原単位
(ℓ/千t)
4.49 4.79 4.70 5.02 5.45

PCB廃棄物の管理

 当社グループは、過去に使用していたポリ塩化ビフェニル(PCB)含有機器(トランス、コンデンサなど)につきまして、法令にもとづき厳重に保管管理しています。PCB特別措置法などの関連法令に従い、国から認定を受けた処理施設に委託して、無害化処理を推進します。

土壌汚染対策

 当社グループでは、土地の売却・購入時には、土壌汚染状況の調査および状況に応じた対応を図るとともに、適切な情報開示を行います。

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