はい乳が空になる頃、麦は、自分で根から水や養分を吸い取り、
光を利用して、葉ででんぷんを作って生長していきます。
種まきからおよそ1ヵ月後、葉が4つほどついた頃に麦踏みを始めます。
関東では、11月の下旬のころです。天気予報で霜注意報(0℃付近まで気温が下がる)が
出るような地域では、その前に麦踏みをしておくのがいいでしょう。
麦踏みは土が乾いた状態で“かにの横歩き”のように麦の上全体を踏んで歩きます。
繰り返し、何度踏んでもかまいません。ぺしゃんこになっても心配いりません。
麦の茎は4~5日もすれば立ち上がってきます。
この後、1か月後の12月下旬、年が明けて、1月中~下旬、2月中~下旬の計4回くらい
麦踏みをおこないます。同じ要領で土が乾いた状態の麦踏み日和に実施してください。
3月に入ると、気温が上がり、麦は茎立ちしてくるので、麦踏みをしてはいけません。
麦踏みをしなくとも育ちますが、麦踏みをすることで、より多くの実がとれるようになります。
この後、地上では収穫の実となる穂の赤ちゃんとも言える幼穂(ようすい)が
茎の中ででき始めます。これは生長途中の幼穂をむいてみたものです。
寒い冬を過ぎて春を迎える時期には畑の様子は一変。
小麦も茎が元気よく伸び、同時に雑草も虫も活発になります。
生育観察にはいい時期です。土寄せなどの作業もあります。
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