種まきは関東なら10月下旬から11月上旬、
収穫は翌年の6月中旬になります。
種をまく2週間前には土地を小麦の生育にあったものにします。
土を深さ10数㎝程度に鍬(くわ)などでよく耕します。
そこに堆肥(たいひ)を1㎡に1kg、苦土石灰(くどせっかい)100gほどをまいて、
土の中に空気を混ぜるようにすき込みます。そのまま1週間程度置いて、土を馴染ませます。
種まき1週間前頃、今度は元肥(もとごえ)(化成肥料)をまきます。
1㎡あたり70g程度を全面にまいて土に混ぜ込みます。
この元肥がこれからまく種の栄養になり生長を助けるのです。
はじめにうねをつくります。
幅60から70cmの間隔で、高さ約10cmの土を直線状に盛ってつくります、
これをうねたてといいます。種はうねのところにまきます。
うねとうねの間を溝(みぞ)といいます。
小麦の種は土の中に水分が多すぎると呼吸できなくなり、生育が悪くなってしまいます。
種まきは雨の翌日などは避けましょう。
種をまく際に注意することは、あらかじめまいた化成肥料の粒と種子が直接触れないように
してください。これで種まきは完了。約1か月後の麦踏みまで作業はいりません。
種まきの2日後。種の皮をやぶってまずでてくるのは、白い根と芽です。
それから2日後、根と芽(鞘葉:しょうよう)がぐんぐんのびてきました。
さらに2日後、根には、土の中の水分をとり入れる、こまかな根毛(こんもう)もはえてきました。
*生長速度は環境によって異なります。
種子をまいたら10日から2週間ほどで地面に芽が出てきます。観察してみてください。
© NIPPN CORPORATION All rights reserved.