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第6回 うどんを作ろう パンを焼こう

パンを焼こう!

収穫した小麦を粉にして、
うどんやパンを作りましょう!

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パンを焼こう!

1.基本の作業手順(ストレート法)

ここでは、和光中学校の実践教育で行っているパン作りを紹介します。
小麦粉は学校の畑で収穫した小麦を生徒自身が製粉した全粒粉を使います。

パンを焼こう!

2. 材料と準備する道具

1. 材料(小型パンなら6個分)
  • *小麦粉(強力粉)250g *ドライイースト 6g
  • *砂糖15g  *塩 3g *バター13g
  • *ぬるま湯 160cc
2. 準備する道具
  • *まな板 *包丁 *計量カップ *計量スプーン *計量計り
  • *料理用ふるい *ハサミ *ビニール袋(厚手) *タイマー
  • *オーブン *クッキングシート *ふきん
  • *エプロン *三角巾
3. 始める前に
  • 1) まず、エプロン、三角巾をして、石鹸でよく手を洗います。
  • 2) 材料を用意します。

パンを焼こう!

3.塩水を作る

小麦粉、イースト、砂糖、塩をそれぞれビニール袋に入れます。
上下左右によく振って、全体を混ぜ合わせます。ぬるま湯を2回に分けて入れます。
袋の外から揉むように手早く粉と水分をなじませます。  【注意!】①袋はしばらない。②中身が出ないように袋口をしっかりにぎること。

パンを焼こう!

4.こねる

なめらかになるまでこねて、バターを入れます。
10~15分程度よくこねます。バターを入れてから、さらにこねると、つやと弾力が出てきます。
袋を引っ張ってみて、生地が袋から離れるくらいになればこね終わりです。

パンを焼こう!

5. 一次発酵

袋の口をしばって、温かい所(36~38℃くらい)に60分置きます。
または、オーブントレーの上にクッキングシートを敷き、袋から取り出した生地を置いて、
乾かないように濡れふきんをかけてオーブン(36~38℃)に入れます。
生地が2~2.5倍にふくらみます。

パンを焼こう!

6.中もみ

小麦粉を指先につけて、生地の真ん中に差し込みます(フィンガーテスト)。
指の跡がすぐ戻るのは発酵不足。そのまま残っている状態なら発酵OK。
全体が沈むと発酵しすぎです。

パンを焼こう!

7. ガス抜き(パンチ)

袋の状態で発酵させたときには、袋が1枚のシートになるようにハサミで切ります。
生地を手のひらで押して(パンチ punch)、発酵中に発生したガスを抜きます。

パンを焼こう!

8. 生地を分けて丸める

包丁で切り分ける。どんなパンにするかによって分割量は決まります。
小型パンなら6等分。なめらかな面が表に出るように丸めます。

パンを焼こう!

9.ベンチタイム

分割して丸めた生地は、濡れ布巾をかけて次の成形をしやすくするため15分ほど休ませます
(このことをベンチタイム bench timeと言います)。
生地は、グルテンが整い、やわらかい生地になります。丸めなおして形を作ります(成形)。

パンを焼こう!

10.二次発酵

濡れ布巾をかけてオーブン(36~38℃)に入れ、30分発酵させます。
生地が1.5~2倍にふくらみます。 【注意!】オーブンを2段使用している場合には途中で入れ替えてください。

パンを焼こう!

11.焼く

200℃に余熱したオーブンに入れて、小型パンなら15分程度焼きます。
出して荒熱(あらねつ)を取ります。荒熱が取れたら完成です。 【注意!】オーブンを2段使用している場合には途中で入れ替えてください。

パンを焼こう!

いかがでしたか?

小麦粉はうどんやパン以外にも、お菓子やパスタ、天ぷらやからあげなど多くの
身近な食品で使われています。また、地域によってバラエティも豊富です。
小麦は、食の未来を拡げる可能性をまだまだ秘めています。

ニップンでは、日本で最初の近代的機械製粉企業として誕生して以来、120年以上にわたって、
小麦を使ったさまざまな食品を開発し、食文化の発展をリードしてきました。

これからも無限の可能性を持つ小麦と食品の研究開発を進め、
グローバルな多角的食品企業を目指していきます。

本作品制作に当たり、相談、ご指導頂いた各機関の方々ならびに
農家の方々と各地ホームセンターの方々、各メーカーの方々、
ご協力頂いた和光中学校の先生方と生徒さん、保護者のみなさまに感謝の意を込めて
ありがとうございました。

制作スタッフ一同